必要なツールのインストール(.NET SDK, Visual Studio)|ASP.NET×Blazor入門 2.1
2.1 必要なツールのインストール(.NET SDK, Visual Studio)
Blazorアプリを開発するためには、まず最初に基本的な開発環境を整える必要があります。
多くの初心者が「最初の壁」と感じやすいのがこのステップですが、Blazorの環境構築は驚くほどシンプルです。必要なのは、わずか2つのツールだけです。
- .NET SDK:Blazorを含むすべての.NETアプリの実行基盤であり、C#コードのコンパイルと実行に必要不可欠なエンジンです。
- 開発用エディタ(IDE):Visual Studio または Visual Studio Code(どちらでもOK)
.NET SDKのインストール
まずは、.NET公式サイトから最新のSDKをダウンロードしてインストールします。Blazorは.NET 6以降で動作しますが、現在は.NET 8または.NET 9の使用が推奨されています。
→ https://dotnet.microsoft.com/en-us/download
お使いのOSに応じた「.NET SDK」を選択し、インストーラの案内に従って進めるだけで、数分で完了します。
IDEの選択:Visual Studio または Visual Studio Code
次に、Blazorの開発に使用する統合開発環境(IDE)を選びます。ここでは以下の2つの選択肢があります。
- Visual Studio 2022 以降:GUIでBlazorテンプレートを簡単に選べるほか、多くの機能が標準搭載されており、特にWindowsユーザーにおすすめです。
- Visual Studio Code:軽量で起動が速く、MacやLinuxでも動作可能。拡張機能を組み合わせることで、.NET開発にも十分対応できます。
どちらを選んでも問題ありませんが、初めてBlazorを触る方や迷いたくない方は、Visual Studioを選んでおくと導入がスムーズです。
VS Codeを使う場合の拡張機能
Visual Studio Codeを選んだ場合は、以下の拡張機能をインストールすることで、Blazor開発がより快適になります。
C#(Microsoft公式拡張)Razor Language Server(Razor構文やBlazor用の補完機能を提供)
インストールの確認方法
SDKのインストールが正しく完了しているかどうかを確認するには、ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開いて、以下のコマンドを実行します。
dotnet --version
バージョン番号(例:8.0.100 など)が表示されれば、正常にインストールされています。これであなたのPCは、Blazorアプリケーションを構築するための準備が整いました。
それでは次のステップへ進みましょう。次のセクション
「2.2 新規Blazorプロジェクトの作成(Server/WASM両方)」では、実際にBlazorアプリのテンプレートを使って最初のプロジェクトを立ち上げ、ブラウザで動かしてみます。
下田 昌平
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