Razor構文とコンポーネント設計|ASP.NET×Blazor入門 3.0
第3章:Razor構文とコンポーネント設計
Blazorアプリの魅力のひとつが、HTMLとC#を同じファイル内に書けるRazor構文にあります。画面に表示するUIと、その裏側で動くロジックをひとまとまりで記述できるため、直感的で効率的な開発が可能です。
とはいえ、この「HTMLの中にC#が混ざる」という独特の書き方に、最初は戸惑うかもしれません。でも心配はいりません。一度“文法の感覚”をつかめば、Razor構文の柔軟さと読みやすさが、きっと武器になるはずです。
この章では、Blazorの基礎を支えるRazor構文の基本から、実際の開発で役立つコンポーネント設計の考え方までを段階的に学んでいきます。
3.1 Razor構文の基本
@の意味、if文やfor/foreachループの書き方、@functionsによるロジック記述など、Razorの基本文法を押さえます。
3.2 コンポーネントの作り方と分割
ページを小さなパーツに分けて再利用可能にする、Blazorのコンポーネント設計の基本スタイルを解説します。
3.3 パラメータとデータの受け渡し
[Parameter] 属性による親→子のデータ渡し、イベント伝播、双方向バインディングなど、データフローの仕組みを扱います。
3.4 ライフサイクルイベント
OnInitializedやOnParametersSetなど、コンポーネントがどのタイミングで何をすべきかを理解します。非同期処理の流れにも触れます。
それでは、まずはBlazorの基礎中の基礎、Razor構文の文法感覚をつかむところ「3.1 Razor構文の基本(@, if/for/foreach, @functions)」から始めていきましょう。
下田 昌平
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