Todoアプリを作りながら学ぶ設計と実装|ASP.NET×Blazor入門 11.0

第11章:実践プロジェクト構築

これまで学んできたBlazorの知識を活かし、ここでは実際に「Todoアプリ」を構築していきます。データモデルの設計から、UIコンポーネントの組み立て、状態の管理、検索やフィルターの機能まで、実務に近い形で段階的に作り上げていきましょう。

目指すのは、単なる「動くサンプル」ではなく、保守性・拡張性・ユーザビリティを意識した構成です。アーキテクチャとしてはMVVMに近い構成をとり、責務の分離を意識した作りにしていきます。

11.1 Todoアプリの概要設計

作成するアプリの仕様と、必要となる機能を洗い出します。コンポーネントの構成、状態管理、ルーティング設計など、設計段階で考慮すべきポイントを整理します。

11.2 モデル定義、サービス層作成

Todoデータを表すモデルクラスを定義し、データの取得・更新・削除を行うサービス層を実装します。BlazorのDI機構を活用し、疎結合な設計を実現します。

11.3 コンポーネント分割、リスト表示、編集機能

一覧表示、チェックボックスでの完了操作、テキスト編集など、Todoアプリに求められるUIコンポーネントを分割して実装していきます。状態の流れにも注意しながら、ユーザー体験を重視した作りにします。

11.4 検索・フィルター、状態保持

タグや状態でのフィルタリング機能を追加し、検索体験を向上させます。また、アプリ全体での状態を保持するStateContainer的な仕組みを導入し、リロード後のデータ復元などにも対応します。

次のセクションでは、11.1 Todoアプリの概要設計 に進み、設計段階から一緒に構築していきましょう。

2025-05-16

下田 昌平

開発に関するインプットをアウトプットしています。