BlazorでAPI連携する方法とは?|HttpClientで外部データ取得と表示|ASP.NET×Blazor入門 6.0
第6章:サーバー通信とAPI連携
Webアプリケーションが現実世界のデータとつながるために欠かせないのが「サーバーとの通信」です。ユーザーが操作するフロントエンドから、データベースの背後にあるバックエンドAPIへ──その橋渡しを担うのが、HTTP通信の仕組みです。
Blazorでも、HttpClient を活用してサーバーとデータをやり取りすることができます。この第6章では、実際のAPIを想定しながら、Blazorでどのように外部データを取得し、画面に反映させるのかを3つのセクションに分けて丁寧に解説していきます。
6.1 HttpClientの基本
Blazorでは、HttpClient クラスを通じてHTTP通信を行います。ServerアプリケーションではDI(依存性注入)により自動的に使える状態になります。一方、WASMアプリケーションでは Program.cs にて明示的に登録する必要があります。
APIからJSONデータを取得し、デシリアライズするためには GetFromJsonAsync<T> メソッドが便利です。このセクションでは、基本的なGET通信の書き方を学びます。
6.2 JSONデータの取得と表示
実際にAPIからデータを取得し、画面にリストとして表示してみましょう。たとえば「ユーザー一覧API」を呼び出し、名前・メールアドレスを画面に表示するコードを紹介します。
また、APIの応答がない間は「ローディング表示」を出したり、空データへの対応など、リアルな実装のポイントも紹介します。
6.3 エラーハンドリングとローディングUI
通信に失敗したとき、どのように例外を捕捉し、ユーザーに「わかりやすく」「邪魔にならない」エラーメッセージを出すかがUXにおいて重要です。
try-catch構文と状態変数を組み合わせることで、「ローディング中/成功/失敗」の状態を制御し、スマートなUIを構築します。
ここまでで、Blazorアプリが外部APIと非同期通信を行い、動的にデータを取得・表示する流れを学びました。次の第7章では、ユーザー情報の保護やログイン機能に踏み込むため、「認証と認可」の仕組みを解説します。
ぜひ引き続き読み進めてみてください。
下田 昌平
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