Blazor WebAssemblyとServerの違いとは?|ASP.NET×Blazor入門 9.0

第9章:Blazor WebAssemblyとServerの違い

Blazorには主に2つのホスティングモデルが存在します。ひとつは.NETコードをクライアントブラウザ上で直接実行するBlazor WebAssembly(WASM)、もうひとつはサーバー上で処理を行い、SignalR経由でUIを更新するBlazor Serverです。

これら2つのアプローチは、見た目や使用感が似ていても、内部のアーキテクチャやパフォーマンス、セキュリティの観点で大きな違いがあります。どちらを選ぶべきかは、アプリケーションの性質や運用条件に強く依存します。

本章では、以下の3つの観点から、Blazor WebAssemblyとServerの違いを丁寧に比較・解説します。

  • 9.1 ランタイムとアーキテクチャの違い:処理の流れやコンポーネントの動作原理を技術的に掘り下げます。
  • 9.2 PrerenderingとSEOへの影響:検索エンジン最適化や表示速度への影響を考察します。
  • 9.3 WASMの制限とパフォーマンス考察:ファイルサイズや動作速度の違い、利用可能なAPIの制限について解説します。

まずは、Blazor WebAssemblyとBlazor Serverのアーキテクチャ的な違いを、図解を交えてわかりやすく説明していきます。

それでは早速、次のセクション:9.1 ランタイムとアーキテクチャの違い へ進みましょう。

2025-05-07

下田 昌平

開発に関するインプットをアウトプットしています。