1.2 Pythonの条件分岐(if / else / elif)とブール値の使い方を初心者向けに解説
1.2 条件分岐とブール値
現実の判断と同じように、プログラムにも「もし〜ならば」という判断が必要です。
Pythonではそれを 条件分岐(if文) を使って表現します。
基本の構文:if 文
x = 10
if x > 5:
print("x は 5 より大きい")
このように if 条件: と書き、条件が True(真)なら、その下のインデントされたブロックが実行されます。: のあとに必ずインデント(半角スペース4つなど)が必要なのがPythonの特徴です。
else と elif(それ以外の条件)
x = 0
if x > 0:
print("正の数")
elif x == 0:
print("ゼロ")
else:
print("負の数")
elif は「else if」の略で、複数の条件を順番に判定できます。
条件に合致する最初のブロックだけが実行され、残りは無視されます。
ブール値(True / False)とは?
条件分岐で使われる「True(真)」と「False(偽)」は、Pythonにおけるブール型(bool)の値です。
以下のような式の結果はすべて True / False になります:
x == 10:等しいx != 5:等しくないx >= 3:以上x < 0:未満
and / or / not の使い方
複数の条件を組み合わせるには、and, or, not を使います。
age = 20
is_student = True
if age < 25 and is_student:
print("学生割引の対象です")
and:両方が True のときに Trueor:どちらかが True のときに Truenot:True を False に、False を True に反転
暗黙の真偽(Falsyな値)
Pythonでは、以下のような値は条件式で False とみなされます:
0(数値のゼロ)""(空の文字列)[],{},()(空のリスト・辞書・タプル)None
これにより、例えば次のような簡潔なコードが書けます:
name = ""
if not name:
print("名前が入力されていません")
条件分岐は、プログラムに「選択肢」を与える重要な機能です。はじめのうちは、インデントの深さと論理演算の意味を意識して書くとミスを防げます。
次のセクションでは、「繰り返し処理(ループ)」を学びます。条件分岐と組み合わせることで、より実用的なプログラムが書けるようになっていきます。
下田 昌平
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