開発環境の構築と基本プロジェクトの作成 |ASP.NET×Blazor入門 2.0
第2章:開発環境の構築と基本プロジェクトの作成
Blazorという技術の背景や構造を理解したら、次はいよいよ実際に開発を始める段階です。
これまでJavaScriptやTypeScriptを中心に構築されてきたWeb UIを、C#とRazorだけで実現できるBlazorの世界を体験するには、まず自分の手元に開発環境を整える必要があります。
本章では、Blazor開発を始めるための初期セットアップとプロジェクト作成の手順を、ステップバイステップでわかりやすく解説していきます。
難解な設定や複雑なコマンドは不要で、必要なのは.NET SDKとVisual Studio(またはVS Code)と、ほんの少しの好奇心だけです。
あなたのPC上で、最初のBlazorアプリを立ち上げて動かす――それが、この章のゴールです。
Webアプリケーションの新しい構築スタイルを、自分の手で動かすところから始めてみましょう。
この章では、以下の3つのセクションに分けて、開発環境の準備からBlazorプロジェクトの基本構造の理解までを段階的に学んでいきます。
2.1 必要なツールのインストール(.NET SDK, Visual Studio)
Blazorアプリを開発するために必要なツールやランタイム、エディタの選択肢について解説します。
Visual StudioとVisual Studio Codeのいずれにも対応しており、好みや用途に合わせて環境を整えることができます。
2.2 新規Blazorプロジェクトの作成(Server / WASM 両方)
テンプレートからBlazorプロジェクトを作成し、実際にアプリを立ち上げて動かしてみます。
Blazor ServerとBlazor WebAssembly(WASM)の両方を試すことで、それぞれの構成の初期挙動の違いを体験できます。
2.3 フォルダ構成とプロジェクト構造の理解
作成したばかりのBlazorアプリを構成するファイル群について、その役割や関係性を解説します。
「このファイルは何をしているのか?」「どこからアプリが起動するのか?」といった疑問に答えながら、プロジェクト全体の骨格を把握しましょう。
それでは、Blazorの開発を始めるためにまず必要となるツールやエディタを、次のセクション
「2.1 必要なツールのインストール(.NET SDK, Visual Studio)」で確認していきましょう。
下田 昌平
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