1.0 Pythonの基本文法を徹底解説|変数・条件分岐・ループ・コレクションまで網羅
第1章:Pythonの基本文法を学ぶ
いよいよこの章から、Pythonの本格的な学習がスタートします。
とはいえ、いきなり難しいことに挑戦するわけではありません。 この第1章では、プログラミングに必要な「言語の基本的な文法と語彙」を学びます。
プログラミング言語は、人間とコンピュータがコミュニケーションをとるための「ことば」です。 ことばを学ぶときは、まず文法や単語の使い方を知る必要がありますよね。 それと同じで、Pythonの文法や構文の基本を理解することで、自分の意図をコードとして正しく表現する力が育っていきます。
この章で目指すこと
この章を読み終えるころには、あなたは次のようなことができるようになっています:
- Pythonで変数を使って値を記録・操作できる
- if文やループを使って、処理の流れを制御できる
- リストや辞書といったコレクション型を使ってデータを整理・操作できる
- Pythonの型変換や、型の扱いに対する感覚が身につく
これらは、今後の章で関数・ファイル処理・データ分析・Webアプリなどを学ぶうえで、必ず必要になる基礎力です。 曖昧な理解のまま進んでしまうと後でつまずきやすいため、じっくり丁寧に、実際に手を動かしながら学んでいきましょう。
第1章の構成
この章は、以下の5つのセクションと1つのDeep Dive(章末コラム)で構成されています。
- 1.1 変数とデータ型
── 数値・文字列・真偽値など、基本となる「値」と「変数」の扱い方を学びます。 - 1.2 条件分岐とブール値
──if文や論理演算子を使って、プログラムの流れを制御する方法を学びます。 - 1.3 繰り返し処理(for, while)
── 同じ処理を繰り返すためのfor文、while文の基本と使いどころを理解します。 - 1.4 コレクション型:リスト・タプル・辞書・集合
── データのまとまりを扱うための4種類のコレクション型の違いや操作方法を比較しながら学びます。 - 1.5 型の自動変換と型チェック
── Python特有の「動的型付け」がどのように動いているかを確認し、予期しない型の扱いに備えます。
これらを順に読み進めていけば、Pythonという言語の“基本構文の地図”が自然と頭の中にできあがっていくはずです。
Python Deep Dive:is と == の違いでハマる理由とは?
この章の最後には、Python初学者がよくつまずく「is」と「==」の違いについて深掘りする特別コーナー「Python Deep Dive」があります。 どちらも“等しいかどうか”を判断するように見えますが、内部的にはまったく異なる意味を持っています。
この違いをしっかり理解しておくことで、見えないバグや予期しない挙動を回避する力が身につくでしょう。 少し難しい話にも思えるかもしれませんが、章を通して学んできたことが土台となって、きっと理解できるはずです。
それでは、次のセクション 「1.1 変数とデータ型」 から、Pythonの第一歩を踏み出しましょう。
下田 昌平
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