1.1 Pythonの変数とデータ型をやさしく解説|int, str, boolの基本を理解しよう

1.1 変数とデータ型

プログラミングの基本中の基本、それが「変数」と「データ型」です。
変数は、値に名前をつけて一時的に記憶しておく“ラベル”のようなものであり、データ型は、その値の種類(文字か数か、など)を表します。

Pythonは動的型付け言語と呼ばれ、変数に型を明示せずに使えるという特徴があります。
まずは簡単な例を見てみましょう。

name = "Alice"        # 文字列型(str)
age = 30              # 整数型(int)
height = 1.65         # 浮動小数点数型(float)
is_student = True     # 真偽値型(bool)

このように、Pythonでは=を使って、変数に値を代入します。
値に応じて、自動的に適切なデータ型が割り当てられるのがPythonの特徴です。

データ型の種類と特徴

Pythonの代表的な基本データ型は次のとおりです:

  • int(整数): 例)10, -3, 0
  • float(小数): 例)3.14, -0.5
  • str(文字列): 例)"Hello", 'Python'
  • bool(真偽値): True / False
  • NoneType(何もない値): None

特にNoneは「値がないこと」を表す特別な値で、関数の戻り値などに使われることが多いです。

type関数で型を確認する

type()関数を使うと、任意の変数のデータ型を調べることができます。

print(type(name))     # 
print(type(age))      # 
print(type(is_student))  # 

プログラム中で予期しないエラーを防ぐためにも、「今この変数はどんな型なのか?」を意識する習慣はとても大切です。

変数名のルールとおすすめのスタイル

Pythonで変数名をつける際のルール:

  • 英数字とアンダースコア(_)が使える
  • 数字で始めてはいけない(例:1name はNG)
  • 予約語(if, for, class など)は使えない

また、Pythonの慣習として、変数名にはsnake_case(単語をアンダースコアでつなぐ)スタイルが推奨されています。
例:user_name, total_price など

補足:Pythonの型は「変更可能(mutable)かどうか」で性質が変わる

Pythonのデータ型には「変更可能(mutable)」と「変更不可(immutable)」という違いがあります。
例えば、intstr は変更不可、listdict は変更可能です。

これはメモリ管理や関数での挙動にも関わる重要な概念なので、後の章(リストや関数のセクション)でさらに詳しく説明します。


次のセクションでは、プログラムの流れをコントロールする「条件分岐」を学びます。

2025-01-07

下田 昌平

開発に関するインプットをアウトプットしています。